食欲があり、十分な量の食餌を与えているにもかかわらず、
猫が痩せていってしまうということがあります。

食欲は健康を示すバロメーターではありますが、
食欲があるから大丈夫というわけではなく、
異常な食欲の裏に大きい病気が隠れている危険性があります。

甲状腺機能亢進症

高齢の猫に多い病気で甲状腺ホルモンが過剰に産生されることで、
体のあちこちに症状が現れます。

食欲が増えてたくさん食べているのに痩せていく、
水をたくさん飲んでおしっこをたくさんする、
活発で元気に見える、毛づやが悪くなる、
大声で鳴くようになった、攻撃的になった、
などの症状が見られます。

この病気は一見すると食欲もあり元気に走り回っているので
飼い主さんが病気とは気づかないことが多いのですが、
過剰な甲状腺ホルモンによって体が酷使されている状態であり、
心臓や呼吸器に大きな負担がかかってしまう病気です。

薬や手術での治療が必要になるので、猫に異常が見られたらすぐに受診しましょう。

糖尿病

膵臓から分泌されるインスリンの働きが弱まってしまうことで、
血液中にグルコース(糖)が溜まっていき、体のあちこちに障害が出始めます。

食欲が増えてたくさん食べる、体重減少、水をたくさん飲んでおしっこをたくさんする、
お腹が膨らむ、などの症状が見られます。

また、糖尿病が原因で白内障になることもあります。
糖尿病が進行すると食欲が低下してきたり、嘔吐や下痢、意識障害が出始めます。

糖尿病はさまざまな合併症を起こし死に至る病気なので、
早期の発見と治療が必要になります。

副腎皮質機能亢進症

クッシング症候群と呼ばれるものです。
犬には多いですが猫にはそれほど発症頻度は高くありません。

食欲が増えてたくさん食べる、体重減少、
水をたくさん飲んでおしっこをたくさんする、お腹が太鼓のように膨れる、
皮膚の色素沈着、体の左右対称に毛が抜ける、などの症状が見られます。

副腎そのものに異常がある場合と、脳に腫瘍ができて
副腎にホルモンを異常に産生させてしまう場合と、
別の病気の治療に使っている薬が原因の場合の医原性クッシング症候群があります。

クッシング症候群を引き起こしている原因によって治療法が異なります。

食欲があっても痩せていくときは注意が必要です。

食欲があるから健康だと思い込んでしまいがちですが、
必ずしもそうでない場合もあります。

食べても痩せていってしまったり、
水をたくさんのんでおしっこをたくさんしたりと
特徴的な症状が現れた場合は早急に受診しましょう。

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